大阪版移行期医療・自律自立支援マニュアル(大阪府移行期医療支援センター編集)が完成しました。
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2021.03.30移行期医療(transition)の目的は、小児期発症慢性疾患を持つ患者が、社会の中で病気を持っていても、その人らしく生きることです。
本マニュアルは、必ずしも“転科(transfer)”を目的としない視点で作成しました。それは、移行期医療における“転科(transfer)”は、移行期(小児期から成人・老人期まで続く継続した慢性疾患医療の一時期)におけるイベントの1つに過ぎず、転科になるか,併診になるか,小児診療科で診続けることになるかは、患者,家族・養育者が決めることであり、我々医療者はその選択を患者自身が自己決定出来るように力を付ける手助けをすることが”移行期医療”には大切であると考えます。本マニュアルでは、大阪版の移行期医療・自律自立支援についてまとめました。是非ご活用下さい。
📚 大阪版移行期医療・自律自立支援マニュアル(全文)
目次
第1章:移行期医療
1.移行期医療とは
2.言葉の定義 ~移行期、移行期医療(transition)、移行支援、転科(transfer)~
3.移行支援とは
第2章:大阪府における移行期医療支援体制
1.大阪府の難病政策について
2.大阪府移行期医療支援センターについて
第3章:移行支援の基礎となる自立支援
1.発達段階を考慮した移行支援
2.小児期発症慢性疾患患者の思春期の心理的課題
3.赤ちゃんからはじめる自律・自立支援
~病気をもつ子どもの成長に伴走するスタッフの方へ~
4.病院における各職種の移行支援
5.地域における移行支援
症例集:移行支援の実際(チャンピオンケースの紹介)
事例1:胆道閉鎖症のある10歳 女児
事例2:てんかんのある中学生女児
📒 大阪版移行期医療・自律自立支援マニュアル 参考資料